死ぬ者貧乏
読み方
しぬ もの びんぼう意味
死んでしまった者は、弁明も挽回もできず、財産・名誉・楽しみなどすべてを失って結局は損をするという意味。争いや無理をして命を落としては何にもならない、命を大切にせよという戒めとして用いられる。由来
死んだ者はこの世の利益や楽しみを受けられず、また自分の立場を説明することもできないため、結果として「貧乏」、つまり損な立場になる、という庶民的な考えから生まれた言い回し。成立時期・初出文献は不詳だが、近世以降の口承的なことわざとして広まったと考えられる。備考
やや古風で教訓的な響きがある。日常会話では「命あっての物種」のほうが一般的。深刻な死に関わる表現なので、軽い冗談には使いにくい。例文
- 危険なけんかに首を突っ込むなよ、死ぬ者貧乏というだろう。
- どれほど正義感があっても、無謀な行動で命を落としては死ぬ者貧乏だ。
- 彼は復讐しようとしたが、友人に『死ぬ者貧乏だ、まず生き延びろ』と止められた。
- 過労で倒れるまで働くなんて、まさに死ぬ者貧乏だ。
- 戦場から帰った祖父は、若い者にいつも死ぬ者貧乏だから命を粗末にするなと語っていた。
類義語
- 命あっての物種
- 死んで花実が咲くものか
- 命に過ぎたる宝なし
- 命は宝の宝
対義語
- 虎は死して皮を留め人は死して名を残す
- 命より名を重んずる
- 死して名を残す