死ぬ死ぬと言う者に死んだためしなし
読み方
しぬしぬ と いう もの に しんだ ためし なし意味
「死ぬ、死ぬ」としきりに口に出して騒ぐ人ほど、実際には死なないものだという意味。転じて、極端な言葉で周囲の同情や注意を引こうとする人、または大げさに弱音を吐く人は、案外それを実行しないという皮肉を込めていう。由来
正確な成立年は不明。江戸時代以降の俗諺として、日常語の中で広まった表現と考えられる。「死ぬ死ぬ」と繰り返し言うことで切迫感を示す一方、実際に死んだ例はない、という経験則を「ためしなし」と言い切ったもの。古くから口承で用いられ、近代以降のことわざ辞典にも見られる。備考
自殺や深刻な不調を軽視する言い方になり得るため、現代では使用に注意が必要。冗談や大げさな弱音に限って使うのが無難。例文
- 彼は試験のたびに『もう死ぬ』と騒ぐが、死ぬ死ぬと言う者に死んだためしなしで、いつも元気に受けている。
- 失恋した友人が毎晩泣き言を言うので心配したが、母は『死ぬ死ぬと言う者に死んだためしなしだよ』と落ち着いていた。
- 社長は資金繰りが苦しいたびに会社は終わりだと言うが、死ぬ死ぬと言う者に死んだためしなしで、結局は何とか乗り切っている。
- 『もう疲れて倒れる』と口では言うものの、翌日には遊びに行っているのだから、まさに死ぬ死ぬと言う者に死んだためしなしだ。
- 彼女の大げさな弱音をそのまま信じるのは危ない。死ぬ死ぬと言う者に死んだためしなしというが、まずは本当に困っている点を聞こう。
類義語
- 吠える犬は噛みつかぬ
- 弱い犬ほどよく吠える
- 口ほどにもない
- 大言壮語
対義語
- 有言実行
- 言ったことは実行する