死ぬる子は眉目よし
読み方
しぬる こ は みめ よし意味
早く死んだ子は、親や周囲の記憶の中で欠点が忘れられ、顔立ちや性質までよかったように惜しまれるということ。転じて、失われたものや亡くなった人は実際以上に美化されやすい、また惜しまれやすいという意味で用いられる。由来
「眉目」は顔立ち・容貌のこと。「死ぬる」は古い連体形で「死ぬ」の意。早世した子を親が深く惜しみ、欠点よりもよい面を思い出して美しく語るという民間の実感から生まれた俗諺とされる。成立年代は未詳だが、古い口承のことわざとして近世、少なくとも江戸時代ごろには広まっていたと考えられる。備考
死や子どもに関わる表現なので、弔事や遺族の前では使い方に注意。やや古風で、現代会話では説明的に用いられることが多い。例文
- 幼くして亡くなった兄の話になると、祖母はいつも「死ぬる子は眉目よし」で、どれほど賢くかわいかったかを語り始める。
- 辞めた社員のことを皆が急に褒め出したが、課長は「死ぬる子は眉目よしというやつだな」と苦笑した。
- 昔の恋人を理想化しすぎるのは、まさに死ぬる子は眉目よしで、実際には欠点も多かったはずだ。
- 閉店した喫茶店を懐かしむ声が増えたが、死ぬる子は眉目よしで、営業中は不満を言う客も少なくなかった。
- 彼の短い生涯が伝説のように語られるのは、死ぬる子は眉目よしという心理も働いているのだろう。
類義語
- 美人薄命
- 佳人薄命
- 才子多病
- 薄命佳人
対義語
- 憎まれっ子世にはばかる