死して後已む
読み方
しして のち やむ意味
自分の使命や志を、命が尽きるまでやり続け、死んで初めてやめるという意味。困難で長い道のりであっても、途中で投げ出さず、生涯をかけて努力し尽くす強い覚悟を表す。由来
中国の古典『論語』泰伯篇の「仁以為己任、不亦重乎。死而後已、不亦遠乎」に由来する故事成語。孔子の弟子である曾子の言葉とされる。『論語』の成立は正確には不明だが、春秋末期から戦国時代、紀元前5〜前3世紀ごろに弟子たちによって編まれたと考えられる。備考
文章語・漢文訓読調の硬い表現。日常会話より、演説・評伝・座右の銘などで使われる。強い使命感を表す一方、やや大げさにも響く。例文
- 彼は地域医療の改善に生涯を捧げ、まさに死して後已むの精神で働いた。
- 研究者として真理を追い求めるなら、死して後已むという覚悟も必要だ。
- 祖父は戦後の復興に力を尽くし、死して後已むを地で行く人だった。
- この事業は簡単ではないが、死して後已むの思いで最後まで取り組みたい。
- 師は『教育とは死して後已むものだ』と言い、晩年まで教壇に立ち続けた。
類義語
- 死ぬまで努力する
- 死ぬまでやり抜く
- 生涯を捧げる
- 命ある限り励む
- 任重くして道遠し
対義語
- 途中で投げ出す
- 中途半端に終わる
- 志半ばで諦める