死しての千年より生きての一日
読み方
しして の せんねん より いきて の いちにち意味
死んでからどれほど長く名誉や評判が残るよりも、生きて過ごす一日のほうが価値があるという意味。名声・体面・理想のために命を軽んじることを戒め、生きていること自体の尊さや、現実に生きて行動できる時間の大切さを説くことば。由来
成立時期・初出は未詳。「死して」は「死んでから」の意をもつ漢文訓読調の表現で、「千年」と「一日」を対比して、生の価値を強調した教訓句。江戸期以降のことわざ集や教訓的な言い回しとして伝わった可能性があるが、特定の故事・作者・年代は確認しにくい。備考
やや文語的で硬い表現。日常会話では「命あっての物種」「死んで花実が咲くものか」のほうが一般的。命を重んじる文脈で用いる。例文
- 彼は名誉のために危険な賭けに出ようとしたが、父は「死しての千年より生きての一日だ」と諭した。
- 大きな失敗をして落ち込んだとき、祖母の「死しての千年より生きての一日」という言葉を思い出した。
- 英雄として語り継がれるより、家族と今日を生きるほうが大切だ。まさに死しての千年より生きての一日である。
- 無理な登山計画を立てる仲間に、隊長は「死しての千年より生きての一日を選べ」と厳しく言った。
- 彼女は名声を追う生活をやめ、健康を第一にした。死しての千年より生きての一日という考えに至ったからだ。
類義語
- 命あっての物種
- 死んで花実が咲くものか
- 命に過ぎたる宝なし
- 生きている犬は死んだ獅子にまさる
対義語
- 虎は死して皮を留め人は死して名を残す
- 命より名を惜しむ
- 死んで名を残す