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櫂は三年櫓は三月

読み方

かい は さんねん ろ は みつき

意味

櫂を自在に扱えるようになるには三年、櫓なら三か月かかるという意味。船具の扱いの難易をたとえに、同じように見える技術でも習得に必要な時間や熟練の度合いは大きく異なること、また本当に身につけるには相応の稽古が要ることをいう。

由来

正確な初出や成立年は不明。櫂や櫓を使って和船を動かしていた船頭・水夫の経験則から生まれた言い回しとされる。動力船が普及する以前の海運・河川交通の現場、少なくとも江戸時代ごろにはこの種の口伝的な表現が成立していたと考えられるが、文献上の年代は特定しにくい。

備考

現代では日常会話での使用頻度は低め。三年・三月は厳密な期間ではなく、技術習得の難易差を示す誇張表現。

例文

  • 新人に包丁を持たせてすぐ一人前を求めるのは無理だよ。櫂は三年櫓は三月というだろう。
  • プログラミングも、画面を作るだけなら早いが、保守しやすい設計は別物だ。櫂は三年櫓は三月だね。
  • 茶道の所作は簡単そうに見えて奥が深い。まさに櫂は三年櫓は三月で、毎日の稽古が欠かせない。
  • 同じ営業でも、電話応対と大口顧客の交渉では必要な経験が違う。櫂は三年櫓は三月だ。
  • 父は舟大工の仕事を教えるたびに、櫂は三年櫓は三月と言って、道具の扱いを急がず覚えろと諭した。

類義語

  • 習うより慣れよ
  • 石の上にも三年
  • ローマは一日にして成らず
  • 千日の稽古を鍛とし万日の稽古を錬とす

対義語

  • 案ずるより産むが易し
  • 一を聞いて十を知る
  • 朝飯前

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