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極楽百里、地獄一里

読み方

ごくらく ひゃくり、じごく いちり

意味

善い境地や幸福、徳を積んで安らかな状態に至るには長い努力が必要だが、悪い境地や不幸、堕落へ落ちるのは容易で早いというたとえ。人は放っておくと楽な悪い方向へ流れやすい、という戒めにも用いる。

由来

仏教の死生観に基づき、極楽浄土へ往くには修行や善行の積み重ねが必要で、地獄へ落ちる原因は身近な悪行にある、という考えから生まれた表現。正確な成立年は不明だが、仏教説話や教訓が広く庶民に浸透した近世(江戸時代ごろ)には類似表現が用いられていたと考えられる。

備考

仏教語の「極楽」「地獄」を用いるため、やや古風で教訓的な響きがある。日常会話より文章・訓話・戒めの文脈で使われやすい。

例文

  • 毎日の勉強を怠ると成績はすぐ下がる。極楽百里、地獄一里だ。
  • 信用を築くには何年もかかるが、失うのは一瞬。まさに極楽百里、地獄一里である。
  • 健康を保つ努力は地道だが、暴飲暴食で体を壊すのは早い。極楽百里、地獄一里と思って気をつけよう。
  • 会社の再建は長い道のりだが、不祥事を起こせばすぐに評判は落ちる。極楽百里、地獄一里だね。
  • 誘惑に負けて不正をすれば、これまでの努力が水の泡になる。極楽百里、地獄一里という言葉を忘れてはいけない。

類義語

  • 易きに流れる
  • 堕落は易く向上は難し
  • 悪に染まるは早い

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