梁上の君子
読み方
りょうじょう の くんし意味
「泥棒」「盗人」を遠回しに、また皮肉をこめていう言葉。梁(はり)の上に隠れている立派な人、という字面とは逆に、家に忍び込んだ盗人を「君子」と呼んだ故事に基づく表現で、直接「泥棒」と言うのを避ける婉曲表現として使われる。由来
中国の史書『後漢書』陳寔伝に見える故事に由来する。後漢時代、陳寔(ちんしょく、104〜187年)が家の梁の上に潜んだ盗人に気づき、子弟を集めて教え諭し、「梁上の君子」と呼んだところ、盗人が恥じて降りてきたという話から。出来事は2世紀ごろ、記録としての『後漢書』成立は5世紀ごろ。備考
現代の日常会話では硬く古風な表現。多くは故事成語として、盗人を直接名指ししない婉曲・皮肉の言い方に用いられる。例文
- 夜中に物音がしたので見回ると、梁上の君子が物置に忍び込んでいた。
- 祖父は盗人を直接責めず、「梁上の君子も改心することがある」と静かに諭した。
- 店の売上金を狙った梁上の君子は、防犯カメラにしっかり映っていた。
- 古い文章では、泥棒のことをしゃれて梁上の君子と表現することがある。
- 警備を怠れば、いつ梁上の君子に入り込まれてもおかしくない。
類義語
- 泥棒
- 盗人
- 盗賊
- 窃盗犯
- こそ泥
- 緑林の徒
対義語
- 正直者
- 善人
- 君子
- 義人