柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよ
読み方
かき の かわ は こじき に むかせ うり の かわ は だいみょう に むかせよ意味
柿の皮は、実を無駄にしないよう薄く剥くのがよく、瓜の皮は硬さや青臭さを避けるため厚く剥くのがよい、という調理の心得。転じて、物事には対象や状況に応じた適切なやり方・加減があり、一律に扱ってはならないというたとえ。由来
柿は皮の近くまで食べられるため薄く剥くべきで、瓜は皮際が硬く味も劣るため厚く剥くべきだという生活上の知恵に由来する。「乞食」は物を惜しんで薄く剥く人、「大名」は惜しげなく厚く剥く人の比喩。正確な成立年は不明だが、身分差をたとえに用いる点から、江戸時代頃の食習慣・口承に基づくことわざと考えられる。備考
「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に受け取られやすい語。ことわざとして引用する場合以外は使用に注意が必要。古風で日常会話ではやや珍しい。例文
- 祖母は柿を剥くたびに「柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよ」と言って、実を削りすぎないよう注意していた。
- メロンの硬い皮を薄く剥きすぎて食べにくくなり、母に「柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよ、って言うでしょう」と笑われた。
- 材料によって包丁の入れ方を変えるのが料理の基本で、まさに柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよだ。
- 経費は細かく節約すべきところと大胆に使うべきところがある。柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよ、という考え方が大切だ。
- 新人教育でも、全員に同じ指導をするのではなく、相手に合わせる必要がある。柿の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせよということだ。
類義語
- 柿は乞食に剥かせ瓜は大名に剥かせよ
- 物には程がある
- 適材適所
- 臨機応変
対義語
- 十把一絡げ
- 杓子定規
- 一律に扱う