板子一枚下は地獄
読み方
いたご いちまい した は じごく意味
船の底板一枚を隔てた下は、落ちれば命を失う海であるという意味から、船乗りや漁師の仕事が常に死と隣り合わせで危険であること。また広く、わずかな隔たりの向こうに大きな危険が迫っている状態をいう。由来
「板子」は和船の底に敷く取り外し式の板。木造船で航海する船乗り・漁師にとって、その板一枚の下は溺死につながる海であったことに由来する。正確な成立年は不明だが、江戸時代ごろの海上生活の実感から生まれた表現とされる。備考
本来は海上の危険をいう言葉だが、比喩的に事業・現場作業・災害時など、少しの失敗が重大な結果を招く状況にも使われる。例文
- 嵐の夜に小舟で漁へ出るなんて、まさに板子一枚下は地獄だ。
- 新人船員は、板子一枚下は地獄という言葉の重みを訓練で思い知った。
- あの工事現場は安全対策が不十分で、板子一枚下は地獄のような環境だった。
- 外洋に出る漁師の暮らしは、昔から板子一枚下は地獄と言われるほど厳しい。
- 資金繰りが一歩狂えば倒産する状況で、社長は板子一枚下は地獄だと感じていた。
類義語
- 一寸先は闇
- 死と隣り合わせ
- 危ない橋を渡る
- 薄氷を踏む思い
- 虎口に入る
対義語
- 枕を高くして寝る
- 高枕で寝る
- 安穏無事