本卦還りの三つ子
読み方
ほんけがえり の みつご意味
還暦を迎えるほど年を取ると、幼い子どものように無邪気になったり、わがままになったりするということ。老年になると心身の働きが衰え、幼児に戻ったような言動が見られることをたとえる。由来
「本卦還り」は、生まれた年の干支に六十年で戻ること、すなわち還暦を指す語。十干十二支による暦法に由来する。そこへ幼い子を表す「三つ子」を重ね、還暦の老人を幼児になぞらえた表現。正確な成立年代は不明だが、還暦祝いが庶民にも広まった江戸時代以降に定着したと考えられる。備考
やや古風な言い回し。老人を幼児扱いする響きがあるため、本人に直接使うと失礼になることがある。軽い冗談や昔話風の文脈で用いられやすい。例文
- 祖父は最近甘い物をねだってばかりで、母は「本卦還りの三つ子だね」と笑っている。
- 昔は厳格だった父が孫と一緒に駄々をこねるとは、本卦還りの三つ子とはよく言ったものだ。
- 本卦還りの三つ子というが、還暦を過ぎた叔父は以前よりずっと無邪気になった。
- 祖母の気まぐれを責めず、本卦還りの三つ子と思って家族で受け止めることにした。
- 社長は年を取ってから好き嫌いを隠さなくなり、部下たちは陰で本卦還りの三つ子だと話していた。
類義語
- 老いては子に返る
- 年寄りは二度目の子供
- 老人は二度子供
- 老いは子供に返る
対義語
- 亀の甲より年の功
- 老いてますます盛ん
- 老成持重