末の露本の雫
読み方
すえ の つゆ もと の しずく意味
葉先の露も根元の雫も、どちらが先に落ちるかわからないことから、人の死に順序はなく、親が子より先とは限らず、若い者が年長者より先に亡くなることもあるという、人生の無常をたとえることば。由来
『古今和歌集』哀傷歌に見える「末の露本の雫や世の中の後れ先立つためしなるらむ」に由来するとされる。同集は延喜5年(905年)ごろ成立・奏覧の平安前期の勅撰和歌集で、草木の露や雫が先後なく落ちる様子を、人の生死の不定に重ねた表現。備考
仏教的な無常観を帯びた古風な表現。日常会話より、弔辞・随筆・文学的な文脈で用いられやすい。例文
- 祖父より先に若い甥が逝くとは、まさに末の露本の雫だ。
- 友人の急逝に触れ、人生は末の露本の雫だと痛感した。
- 年の順に別れが来るとは限らない。末の露本の雫、今日を大切に生きたい。
- 災害の報を聞くたびに、末の露本の雫という言葉が胸に浮かぶ。
- 医師として多くの死に立ち会い、末の露本の雫の世であることを思い知らされた。
類義語
- 老少不定
- 人の命は朝露のごとし
- 無常迅速
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
- 明日ありと思う心の仇桜
対義語
- 順縁