木端を拾うて材木を流す
読み方
こっぱ を ひろうて ざいもく を ながす意味
わずかな利益や小さな損失を気にして、それよりはるかに大きな利益や大切なものを失うこと。目先の細かな得にこだわるあまり、全体として大損をするたとえ。由来
「木端」は木の切れ端、「材木」は価値のある大きな木材。川で材木を流して運んでいた時代に、取るに足りない木端を拾うことに気を取られ、肝心の材木を流失させる様子から生まれたたとえ。成立時期・初出年は未詳だが、近世(江戸時代)以降の生活感覚に基づくことわざとされる。備考
「拾うて」は古風な言い方で、現代語では「拾って」に当たる。金銭・時間・労力の判断を戒める場面で使われる。例文
- 送料を惜しんで安い業者を選んだ結果、商品が破損して大損した。まさに木端を拾うて材木を流すだ。
- 数円の経費削減にこだわって社員の意欲を下げてしまっては、木端を拾うて材木を流すことになる。
- 目先の割引につられて不要なものまで買うのは、木端を拾うて材木を流すようなものだ。
- 契約書の確認費用を惜しんだせいで訴訟になった。木端を拾うて材木を流すとはこのことだ。
- 小さなポイントを集めるために何時間も使うのは、時間の価値を考えれば木端を拾うて材木を流すと言える。
類義語
- 小利大損
- 一文惜しみの百失い
- 小を貪って大を失う
- 目先の利益にとらわれて大損する
対義語
- 小を捨てて大に就く
- 大を取って小を捨てる
- 損して得取れ