木を抱いて火を救う
読み方
き を いだいて ひ を すくう意味
問題を解決しようとして方法を誤り、かえって事態を悪化させることのたとえ。火を消すつもりで燃えやすい木を抱えて近づけば、火勢を強めてしまうことから、見当違いの対策や逆効果の行動を戒める表現。由来
中国の故事成語「抱薪救火」に由来する。戦国時代、秦に領土を差し出して危機を逃れようとする魏を戒めた言葉で、『戦国策』魏策や前漢の司馬遷『史記』魏世家(紀元前1世紀ごろ成立)に「薪を抱いて火を救う」に相当する句が見える。日本での定着時期は不詳だが、漢籍受容を通じて広まった。備考
漢籍由来で硬い表現。日常会話では「火に油を注ぐ」「逆効果」のほうが一般的。「薪を抱いて火を救う」「抱薪救火」とも言う。例文
- 不祥事を隠すためにさらに嘘を重ねるのは、木を抱いて火を救うようなものだ。
- 借金を返すために高利の借金をするなんて、まさに木を抱いて火を救う策だ。
- 炎上した投稿に感情的な反論を続けた結果、木を抱いて火を救うことになった。
- 原因を調べずに設定だけを次々変えるのは、木を抱いて火を救うに等しい。
- 苦情を減らすつもりで説明を省いたら不信を招き、木を抱いて火を救う結果となった。
類義語
- 火に油を注ぐ
- 薪を抱いて火を救う
- 抱薪救火
- 逆効果
- かえって災いを大きくする
対義語
- 根本を断つ
- 火元を断つ
- 的確な対策を講じる