木の実は本へ落つ
読み方
このみ は もと へ おつ意味
木の実が結局は木の根元に落ちるように、子は親に似るものだ、また物事はもとの所や本来の筋に帰っていくものだ、というたとえ。多くは親子の性質・才能・行動の似通いについて用いる。由来
木になった実が熟すと、遠くへは行かずその木の根元近くに落ちるという自然観察に基づくことわざ。成立年代は不詳だが、近世以前から用いられ、江戸時代のことわざ集にも見られる古い表現。「本」は「もと」と読み、根元・起源の意。備考
古風な表現で、日常会話では「血は争えない」「蛙の子は蛙」の方が一般的。人を評する語なので、否定的に聞こえない文脈配慮が必要。例文
- 父も息子も同じように職人気質で無口だ。まさに木の実は本へ落つだね。
- 彼女が母親と同じ医師の道を選んだと聞いて、木の実は本へ落つという言葉を思い出した。
- 兄弟そろって商売上手なのは、商人だった祖父譲りだろう。木の実は本へ落つとはよく言ったものだ。
- 子どもの叱り方が自分の父にそっくりで、木の実は本へ落つだと苦笑した。
- あの家は代々芸事に強い。娘さんも舞台で頭角を現し、木の実は本へ落つを感じさせる。
類義語
- 蛙の子は蛙
- 瓜の蔓に茄子はならぬ
- 親に似ぬ子はなし
- この親にしてこの子あり
- 血は争えない
対義語
- 鳶が鷹を生む
- 氏より育ち
- 出藍の誉れ