朝題目に夕念仏
読み方
あさだいもく に ゆうねんぶつ意味
その時々の都合で信仰・主義・意見・態度などをころころ変え、一定した信念や節操がないことのたとえ。朝は日蓮宗の題目を唱え、夕方には浄土宗・浄土真宗系の念仏を唱えるような、首尾一貫しない態度をいう。由来
「題目」は日蓮宗で唱える「南無妙法蓮華経」、「念仏」は阿弥陀仏に帰依する「南無阿弥陀仏」を指す。教義の異なる信仰を朝夕で取り替える姿から、定見のなさをたとえたもの。成立時期は未詳だが、仏教諸宗派が庶民生活に広く浸透した近世、特に江戸時代ごろに広まった表現と考えられる。備考
宗派名を含むため、宗教そのものを批判する語ではなく、信念や態度の一貫しなさをたとえる表現。やや古風で、日常会話より文章語・評論調で使われやすい。例文
- 昨日は改革派を支持すると言い、今日は保守派に乗り換えるとは、まるで朝題目に夕念仏だ。
- 彼の経営方針は朝題目に夕念仏で、社員は何を信じて動けばよいのか分からない。
- 流行の健康法に次々飛びつく母を、父は朝題目に夕念仏だと苦笑している。
- 選挙のたびに主張を変える政治家は、朝題目に夕念仏と批判されても仕方がない。
- 学習法を毎週変えていては成果が出にくい。朝題目に夕念仏にならず、一つの方法を続けてみよう。
類義語
- 朝令暮改
- 二転三転
- 定見がない
- 節操がない
- 変わり身が早い
- 風見鶏
- 日和見
対義語
- 初志貫徹
- 終始一貫
- 一貫不変
- 首尾一貫
- 信念を貫く