朝比奈の首引き
読み方
あさひな の くびひき意味
豪力で名高い朝比奈三郎義秀の故事から、力自慢どうしが互いに力いっぱい引き合い、優劣を争うことのたとえ。転じて、実力のある者同士が正面から張り合い、容易に決着しない勝負や対立をいう。由来
鎌倉時代の武将・朝比奈三郎義秀が、曽我五郎時致と互いの首に綱を掛けて引き合ったという力比べの逸話に由来する。逸話は『曽我物語』などに見え、物語の成立は鎌倉末〜南北朝期、14世紀頃とされる。ことわざとしていつ定着したかは不詳だが、江戸時代には絵画・芝居・読み物を通じて広く知られた。備考
古風で知名度は高くない表現。日常会話では「力比べ」「互角の張り合い」の方が通じやすい。歴史・軍記物語の背景を含む。例文
- 両社の価格競争はどちらも譲らず、まるで朝比奈の首引きだ。
- 全国屈指の投手と四番打者の対決は、朝比奈の首引きのような迫力があった。
- 実力派の候補者同士が支持を奪い合い、選挙戦は朝比奈の首引きになっている。
- 兄と弟は同じくらい力が強く、重い箱を取り合って朝比奈の首引きの様相だった。
- 予算配分をめぐる二つの部署の交渉は、朝比奈の首引きでなかなか結論が出ない。
類義語
- 力比べ
- 腕比べ
- 力自慢の張り合い
- 竜虎相搏つ
- がっぷり四つ
対義語
- 勝負にならない
- 相手にならない
- 赤子の手をひねる
- 暖簾に腕押し