朝に富んで夕に貧す
読み方
あした に とんで ゆうべ に ひんす意味
朝には富裕であっても、夕方には貧しくなることがあるという意味。財産や地位、運命はきわめて変わりやすく、栄えている状態も長く続くとは限らないという世の無常を表す。由来
「朝」と「夕」を対比させ、一日のうちにも境遇が一変し得ることをたとえた古い言い回し。具体的な出典・成立年は未詳だが、富貴のはかなさを説く無常観に基づく表現で、近世以前から用いられたと考えられる。備考
「朝」は「あした」と読む古風な用法。日常会話より文章語・教訓的表現で使われる。富貴や人生の無常を強調することわざ。例文
- 父の会社は急成長したが、不況で一気に倒産し、まさに朝に富んで夕に貧すだった。
- 投資で大金を得ても油断はできない。相場の世界は朝に富んで夕に貧すということが珍しくない。
- 栄えていた商店街が数年で閑散とした姿になり、朝に富んで夕に貧すの思いがした。
- 彼は宝くじに当たって豪遊したが、すぐに借金を抱え、朝に富んで夕に貧すを地で行く結果となった。
- 成功した今こそ慎重であるべきだ。朝に富んで夕に貧すというように、運命はいつ変わるかわからない。
類義語
- 栄枯盛衰
- 盛者必衰
- 有為転変
- 浮き沈みは世の習い
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
対義語
- 恒産あれば恒心あり