朝に夕べを謀らず
読み方
あしたに ゆうべを はからず意味
朝の時点でその日の夕方のことさえ考えたり計画したりできないほど、状況が差し迫っていること。先の見通しが立たず、明日どころか目前の将来もどうなるかわからない、危険で不安定な状態をいう。由来
中国の古典『春秋左氏伝』に見える漢語「朝不謀夕」に由来する。「朝に夕べを謀らず」はその訓読形。『左氏伝』の成立時期は諸説あるが、一般に中国の戦国時代、紀元前4世紀ごろまでに形成されたとされる。備考
「朝」は「あした」と読む古風な用法。日常会話では硬く、文章語・評論・歴史叙述で使われやすい。「謀る」はここでは「計画する」の意。例文
- 会社の資金繰りは悪化し、今では朝に夕べを謀らずという状態だ。
- 避難所では物資が足りず、朝に夕べを謀らずの毎日が続いている。
- 戦乱の世では、庶民は朝に夕べを謀らず、ただ今日を生き延びるしかなかった。
- 経営がここまで不安定では、朝に夕べを謀らずで新規事業どころではない。
- 病状が急変しやすく、家族は朝に夕べを謀らずの思いで付き添っていた。
類義語
- 朝不謀夕
- 一寸先は闇
- 明日をも知れぬ身
- 風前の灯火
- 朝夕を保ち難し
対義語
- 備えあれば憂いなし
- 転ばぬ先の杖
- 遠き慮りなければ必ず近き憂いあり
- 用意周到