月夜の蟹は身がない
読み方
つきよ の かに は み が ない意味
月夜に捕れた蟹は、月の光を恐れたり気を取られたりして餌を食べず、身が少ないとされることから、外見は立派でも中身や実質が乏しいことのたとえ。人や物事について、見た目・評判・肩書きに比べて内容が伴わない場合に用いる。由来
成立年・初出は不明。蟹の漁獲や食味に関する古い俗信・経験則から生まれた表現とされる。月の明るい夜の蟹は身入りが悪いという観察を、人や物事の「見かけはよいが実がない」状態に転用したもの。少なくとも近世以降に口承のことわざとして広まったと考えられる。備考
やや古風で日常会話では頻出しない表現。「月夜の蟹」と短く言うこともある。人に直接使うと辛辣に聞こえるため注意。例文
- あの企画書は表紙こそ立派だが、中身を読むと月夜の蟹は身がないという感じだった。
- 肩書きだけで人を判断してはいけない。月夜の蟹は身がないということもある。
- 豪華な広告に惹かれて買ったが、機能は少なく、まさに月夜の蟹は身がない商品だった。
- 彼の話は派手で面白いが、根拠を聞くと何も出てこない。月夜の蟹は身がないとはこのことだ。
- 外観の美しいレストランだったが、料理は平凡で接客も悪く、月夜の蟹は身がないと思った。
類義語
- 見かけ倒し
- 張り子の虎
- 羊頭狗肉
- 名あって実なし
- 看板倒れ
- 有名無実
対義語
- 小さくとも針は呑まれぬ
- 山椒は小粒でもぴりりと辛い
- 小粒でもぴりりと辛い