書は言を尽くさず
読み方
しょ は げん を つくさず意味
文字に書いたものだけでは、口で述べる言葉のすべてを十分に表しきれないという意味。さらに広く、文章や手紙では相手に伝えたい気持ち・考え・微妙なニュアンスまでは完全に伝えられない、という不完全性をいう。由来
中国古典『易経』繋辞上伝の「書不尽言、言不尽意」に由来する。「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」と訓読される。成立時期は『易経』の伝である十翼が整えられたとされる戦国時代末期から前漢初期ごろ、紀元前3〜前2世紀ごろと考えられる。備考
漢文訓読調の硬い表現で、日常会話より文章・挨拶・評論で使われる。後半の「言は意を尽くさず」と対にして用いることが多い。例文
- メールだけで謝意を伝えようとしたが、書は言を尽くさずで、結局会って話すことにした。
- 報告書には経緯を詳しく書いたつもりだが、現場の緊張感までは伝わらず、書は言を尽くさずだと感じた。
- 祖母への手紙を書きながら、書は言を尽くさずという言葉どおり、感謝の気持ちを表す難しさを知った。
- 契約書は必要だが、書は言を尽くさずで、双方の信頼関係まで紙面に盛り込むことはできない。
- 彼の短い遺書を読んで、書は言を尽くさず、そこに書かれなかった思いの重さを皆が感じ取った。
類義語
- 書不尽言
- 言は意を尽くさず
- 言葉は心に及ばず
- 筆舌に尽くしがたい