昨日ありて今日なし
読み方
きのう ありて きょう なし意味
昨日まで存在していたものが、今日はもう失われていること。人の命や栄華、物事の状態はきわめてはかなく、いつまでも続くとは限らないという無常を表すことわざ。由来
「ありて」は文語の「あり(存在する)」に接続助詞「て」が付いた形で、「昨日はあったが今日はない」という対比から無常を説く表現。仏教の無常観を背景に広まったと考えられるが、特定の出典・初出年は不詳。近世以前から用いられた語調とみられる。備考
文語的でやや硬い表現。日常会話より、人生・死別・栄枯盛衰などを述べる文章や改まった場面で使われやすい。例文
- あれほど繁盛していた店が閉まってしまうとは、まさに昨日ありて今日なしだ。
- 元気だった祖父の急逝に接し、昨日ありて今日なしという言葉が胸にしみた。
- 人気や名声は昨日ありて今日なしだから、慢心してはいけない。
- 災害で町の景色が一変し、昨日ありて今日なしの世のはかなさを思い知らされた。
- 会社の地位も財産も昨日ありて今日なしと思い、日々を大切に生きたい。
類義語
- 諸行無常
- 人生朝露のごとし
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
- 明日ありと思う心の仇桜
- 昨日の花は今日の夢
対義語
- 千古不易
- 万古不易
- 恒久不変
- 不易不変