春の雪と叔母の杖は怖くない
読み方
はる の ゆき と おば の つえ は こわくない意味
春に降る雪は積もってもすぐ消え、叔母の杖はたとえ振り上げられても本気で打つものではなく痛くない、ということから、見かけほど恐れる必要がなく、実害も少ないもののたとえ。怖そうに見えても、実際にはたいしたことがない場合にいう。由来
正確な初出年は不明。日本の古い俚諺で、江戸時代(17〜19世紀)ごろには口承のことわざとして広まっていたと考えられる。春の雪がはかなく消える自然観察と、身内である叔母の叱責は厳しすぎないという生活感覚を取り合わせた表現。備考
やや古風で、日常会話ではあまり頻出しない。叔母は「伯母」と書かれることもある。人を軽んじる響きが出ないよう文脈に注意。例文
- 新しい部長は見た目こそ厳しそうだが、話してみると親切で、まさに春の雪と叔母の杖は怖くないだった。
- 朝から雪が降っているが、三月の雪だから春の雪と叔母の杖は怖くない、昼には溶けるだろう。
- 先生に叱られるのを心配している弟に、母は「春の雪と叔母の杖は怖くないよ、正直に謝りなさい」と言った。
- その警告メールは大げさに見えたが、確認すると軽い注意にすぎず、春の雪と叔母の杖は怖くないという感じだった。
- 初めての発表で震えるほど緊張したが、聴衆は温かく、終わってみれば春の雪と叔母の杖は怖くないものだった。
類義語
- 恐るるに足らず
- 春雪朝日を待たず
- 蚊の食うほどにもない
- 案ずるより産むが易し
対義語
- 油断大敵
- 小敵と見て侮るな
- 獅子は兎を搏つに全力を用う