明日の大名より今日の乞食
読み方
あす の だいみょう より きょう の こじき意味
将来どれほど大きな利益や高い地位が約束されているように見えても、それが不確かなものなら、今すぐ確実に得られる小さな利益や安心のほうがよい、という意味。遠い未来の期待より、目の前の現実を重んじるたとえ。由来
成立時期・初出年は不明。近世、特に江戸時代ごろに広まったと考えられる諺で、「大名」という最高層の武家身分と「乞食」という最下層の境遇を極端に対比し、未来の大きな幸運より現在の確実な利益を選ぶ考えを表したもの。備考
「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に受け取られやすい語。諺として引用する場合以外は使用に注意が必要。例文
- まだ内定も出ていない会社の高給を当てにして今の仕事を辞めるのは危ないよ。明日の大名より今日の乞食だ。
- 将来値上がりするかもしれない株より、今確実に利益が出ているうちに売ろう。明日の大名より今日の乞食というだろう。
- 彼は大きな夢を語る投資話を断り、手元に入る少額の報酬を選んだ。まさに明日の大名より今日の乞食だ。
- 来年の昇進の約束はありがたいが、今月の生活費が必要なので、明日の大名より今日の乞食と思って短期の仕事を受けた。
- 豪華な賞品が当たるかもしれない抽選より、参加賞の商品券を選ぶなんて、君は明日の大名より今日の乞食の考え方だね。
類義語
- 明日の百より今日の五十
- 後の千金より今の百文
- 末の百両より今の五十両
対義語
- 待てば海路の日和あり
- 果報は寝て待て