旨い物は小人数
読み方
うまい もの は こにんずう意味
おいしい物は大勢で分けるより、少人数で食べたほうが一人分が多く、ゆっくり味わえるということ。転じて、利益や楽しみは多くの人で分け合うより、少ない人数で得るほうがよいという考えを表す。やや利己的・冗談めいた響きで使われることもある。由来
食べ物が限られていた時代に、珍味やごちそうを大勢で分けると一人前が少なくなるという生活実感から生まれた俗諺。正確な初出や成立年は不詳だが、近世、少なくとも江戸時代頃には庶民の間で通用していた表現と考えられる。備考
食べ物以外にも、利益・役得・楽しみを少数で分ける場合に比喩的に使う。状況によっては独占的、身内びいきに聞こえるため注意。例文
- せっかくの高級寿司だから、旨い物は小人数で、今日は三人だけで楽しもう。
- 旅行先で見つけた小さな名店は、旨い物は小人数ということで、あまり大勢には教えないでおいた。
- この限定スイーツ、部署全員で分けたら一口ずつだよ。旨い物は小人数だね。
- 祖父は松茸ご飯を炊くたびに、旨い物は小人数だと言って家族だけを食卓に呼んだ。
- 利益の大きい企画ほど、彼は旨い物は小人数とばかりに限られた仲間だけで進めた。
類義語
- 少なければ少ないほどよい
- 独り占めに限る
- 役得は少人数で味わうもの
対義語
- 大勢寄れば文殊の知恵
- 多々益々弁ず