日計足らずして歳計余りあり
読み方
にっけい たらずして さいけい あまり あり意味
一日ごとの収支や成果だけを見ると足りないように思えても、長い期間で合計すれば十分な余裕や成果があるということ。目先の小さな不足や進歩の少なさにとらわれず、長期的な積み重ねを評価すべきだという教え。由来
中国古典『荘子』庚桑楚篇に見える「日計之而不足、歳計之而有余」に由来するとされる。『荘子』は戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろの思想をもとに成立し、現行本は西晋の郭象が3世紀末〜4世紀初めごろ整理したものとされる。日本には漢文訓読の形で伝わり、文語的なことわざとして用いられるようになった。備考
「日計」「歳計」は会計・計算を表す硬い語。日常会話よりも文章、訓示、ビジネスや学習の文脈で使われやすい。短期評価への戒めとして有効。例文
- 英単語を毎日十個だけ覚えるのは少なく感じるが、一年続ければ三千語を超える。まさに日計足らずして歳計余りありだ。
- この事業は月ごとの利益はわずかだが、年間で見ると十分な黒字になる。日計足らずして歳計余りありというわけだ。
- 筋トレの効果は一日では見えにくいが、半年後には体つきが変わっていた。日計足らずして歳計余りありを実感した。
- 家計簿を見ると毎日の節約額は小さいが、年末には旅行代が貯まっていた。日計足らずして歳計余りありである。
- 新人教育はすぐ成果が出ないものの、毎日の指導が一年後の大きな成長につながる。日計足らずして歳計余りありと思って続けたい。
類義語
- 塵も積もれば山となる
- 継続は力なり
- 雨垂れ石を穿つ
- 積小為大
- 小を積んで大を成す
対義語
- 焼け石に水
- 骨折り損のくたびれ儲け
- 三日坊主