文は遣りたし書く手は持たず
読み方
ふみ は やりたし かく て は もたず意味
手紙を送りたい気持ちは強いが、それを書く手段や能力がないことから、やりたいこと・伝えたいことはあっても、それを実行する方法・力・助けがなくてどうにもならない、もどかしい状態をいう。由来
手紙を出したいのに自分では字を書けず、代筆してくれる人もいないという状況から生まれた言い回し。識字が今ほど一般的でなく、代筆の習慣もあった近世、特に江戸時代ごろに広まったと考えられるが、正確な初出年は未詳。備考
古風な言い回しで日常会話ではまれ。「遣る」は手紙を出す意、「書く手」は書く能力または書いてくれる人を指す。説明を添えると伝わりやすい。例文
- 新しいサービスの構想はあるのに開発できる人材がなく、まさに文は遣りたし書く手は持たずだ。
- 彼に謝りたい気持ちはあるが、連絡先をなくしてしまって、文は遣りたし書く手は持たずの状態だ。
- 地域の魅力を発信したいのに、文章を書ける担当者も予算もなく、文は遣りたし書く手は持たずで困っている。
- 祖母は、昔は字が書けず恋文を出せない人もいて、『文は遣りたし書く手は持たず』ということが本当にあったのだと話してくれた。
- やる気だけは十分だが専門知識が足りず、文は遣りたし書く手は持たずで計画が前に進まない。
類義語
- 心余りて力足らず
- 志はあれど力及ばず
- 絵に描いた餅
- 隔靴掻痒
対義語
- 為せば成る
- 思い立ったが吉日
- 意志あるところに道は開ける