敵に勝つより己に勝て
読み方
てき に かつ より おのれ に かて意味
他人や外部の敵に勝つことよりも、自分の弱さ・欲望・怠け心・恐れなどを抑えて乗り越えることのほうが大切で、しかも難しいという意味。勝負や成功の前に、まず自分自身を律するべきだという教え。由来
正確な成立時期は不詳。思想的には中国古典『老子』第33章の「勝人者有力、自勝者強」(人に勝つ者は力があり、自らに勝つ者は強い)に通じる。『老子』は戦国時代頃、紀元前4〜3世紀頃の成立とされ、日本では自己修養を説く格言として広まった。備考
スポーツ、受験、仕事、修行などでよく使われる教訓的な表現。「己」は硬い語で、日常会話では「自分」と言い換えることも多い。例文
- 試合で相手を倒すことばかり考えていたが、監督に「敵に勝つより己に勝て」と言われ、緊張に負けないことを意識した。
- ダイエットが続かないのは誘惑に負けるからだ。敵に勝つより己に勝てというように、まず自分の甘さを克服しよう。
- 昇進競争で同僚を意識するより、毎日の努力を怠らないことが大切だ。まさに敵に勝つより己に勝てである。
- 受験ではライバルの点数を気にするより、自分の不安や怠け心に打ち勝つことが必要だ。敵に勝つより己に勝てという言葉を胸に勉強した。
- 彼は怒りに任せて反論しそうになったが、敵に勝つより己に勝てと思い直し、冷静に話し合った。
類義語
- 己に克つ
- 克己復礼
- 人に勝つより自分に勝て
- 最大の敵は自分自身
- 自らに勝つ者は強し
対義語
- 己に甘く人に厳しい
- 他人に厳しく自分に甘い