敗軍の将は兵を語らず
読み方
はいぐん の しょう は へい を かたらず意味
戦いに敗れた将軍は、兵法や作戦について語る資格がないという意味。転じて、失敗した者や敗れた者は、その件について言い訳や弁解、偉そうな論評をするべきではなく、結果を潔く受け止めるべきだという戒め。由来
中国の歴史書『史記』淮陰侯列伝に見える「敗軍之将、不可以言勇」(敗軍の将は以て勇を言うべからず)に基づく表現とされる。『史記』は前漢の司馬遷によって紀元前1世紀ごろ、一般に紀元前91年ごろまでに成立したとされる。日本では「勇を語らず」よりも、軍略・用兵を表す「兵を語らず/兵を談ぜず」の形でことわざとして定着した。備考
硬い表現で、政治・スポーツ・ビジネスなどの敗北や失敗後に使う。自己を戒める場合は潔いが、他人に向けると批判的・高圧的に響くことがある。例文
- 決勝で完敗した監督は、「敗軍の将は兵を語らずです」とだけ言って、審判や選手のせいにしなかった。
- プロジェクトが失敗した以上、敗軍の将は兵を語らずで、まずは自分の判断ミスを認めるべきだ。
- 選挙に負けた候補者は、敗軍の将は兵を語らずと、相手陣営への批判を控えた。
- 彼は商談に敗れた理由を細かく説明したが、周囲には敗軍の将は兵を語らずという態度のほうが潔いと受け取られた。
- 試合後のインタビューで主将は、敗軍の将は兵を語らずと言い、多くを語らずに次への反省を口にした。
類義語
- 敗軍の将は兵を談ぜず
- 敗軍の将、勇を語らず
- 敗者は語らず
対義語
- 負け犬の遠吠え
- 負け惜しみ