握れば拳開けば掌
読み方
にぎれば こぶし ひらけば てのひら意味
同じ手でも、握れば人を打つ拳になり、開けば人を包む掌になることから、同じ物や力でも使い方・心の持ち方しだいで善にも悪にもなる、というたとえ。人の態度も、敵意を向けるか受け入れるかで大きく変わることをいう。由来
成立時期・初出は不詳。手を握ると「拳」となり、開くと「掌」となるという身近な身体動作から生まれた教訓的なことわざ。特定の古典に由来するというより、近世以降に口承やことわざ集で伝えられてきた表現と考えられる。備考
やや文語的・教訓的な響きがあり、日常会話より訓話、随筆、スピーチなどで使われやすい。善悪は物自体でなく使い手次第、という文脈に合う。例文
- その権限は、握れば拳開けば掌で、部下を威圧する道具にも、支える手段にもなる。
- SNSの発信力も握れば拳開けば掌だから、人を傷つけるのではなく励ますために使いたい。
- 彼は厳しい言葉をかける前に、握れば拳開けば掌ということを思い出した。
- お金は握れば拳開けば掌で、独り占めすれば争いを生み、分かち合えば助けになる。
- 技術そのものは中立だ。まさに握れば拳開けば掌で、使う人の心が問われる。
類義語
- 物は使いよう
- 薬も過ぎれば毒となる
- 包丁と鋏は使いよう
- 心の持ちよう
- 諸刃の剣
対義語
- 性相近し習い相遠し
- 氏より育ち