才子才に倒れる
読み方
さいし は さい に たおれる意味
才能のある人ほど、自分の才知を過信したり、それに頼りすぎたりして、かえって失敗すること。能力が高いこと自体は長所だが、慢心や油断があると、その才能が弱点となり身を滅ぼすという戒め。由来
成立年・初出は不詳。「才子」は才知に優れた人を指す漢語で、その才が原因で「倒れる」と表すことから、才能への過信を戒める成句として定着した。江戸後期から明治期以降の教訓的表現に近い形が見られるが、特定の故事に基づくとは確認されていない。備考
やや硬い表現で、日常会話より評論・教訓・ビジネス上の戒めで使われやすい。「才子才に溺れる」とも言い、慢心への警告として用いる。例文
- 彼は頭の回転が速いが、準備を怠ったせいで試験に落ちた。まさに才子才に倒れるだ。
- 社長は自分の読みを過信して市場調査を無視し、事業に失敗した。才子才に倒れるとはこのことだ。
- 彼女は優秀な弁護士だが、相手を甘く見て証拠確認を怠ったため、裁判で苦戦した。才子才に倒れる例である。
- 若い研究者は発想力に自信がありすぎて先行研究を軽んじ、論文を却下された。才子才に倒れるにならないよう注意したい。
- 才能がある人ほど基本をおろそかにしがちだ。才子才に倒れるという言葉を忘れてはいけない。
類義語
- 才子才に溺れる
- 策士策に溺れる
- 才に溺れる
- 過信は禁物
- 自信過剰は失敗のもと
対義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな