悪人は畳の上では死ねぬ
読み方
あくにん は たたみ の うえ で は しねぬ意味
悪事を重ねてきた者は、家の畳の上で家族に看取られるような安らかな最期を迎えることはできず、非業の死や惨めな結末を迎えるものだ、という意味。悪い行いには必ず報いがあるという戒めを表す。由来
正確な初出や成立年は不詳。「畳の上で死ぬ」は、家で穏やかに臨終を迎えることの象徴で、畳が一般住居に広まった近世以降の生活感覚に基づく表現と考えられる。江戸時代には、悪事の報いを説く教訓的な言い回しとして流布したとされる。備考
「畳の上で死ぬ」は穏やかな自然死の比喩。現代ではやや古風で強い表現なので、実際の死に関する話題では配慮が必要。例文
- 彼は人をだまして財産を築いたが、最後は逃亡先で孤独に亡くなった。まさに悪人は畳の上では死ねぬだ。
- 不正をして出世しても、いつか必ず報いを受ける。悪人は畳の上では死ねぬというものだ。
- 昔話では、欲深い悪者が最後にひどい目に遭うことが多い。悪人は畳の上では死ねぬという教訓だろう。
- 部下を踏み台にしてきた社長が失脚したと聞き、祖父は「悪人は畳の上では死ねぬ」とつぶやいた。
- どれほど権力で罪を隠しても、人を苦しめた報いからは逃れられない。悪人は畳の上では死ねぬのだ。
類義語
- 因果応報
- 自業自得
- 身から出た錆
- 天網恢恢疎にして漏らさず
- 悪事身に返る
対義語
- 憎まれっ子世に憚る
- 正直者が馬鹿を見る