悪に染まるは易く善に移るは難し
読み方
あく に そまる は やすく ぜん に うつる は かたし意味
人は悪い習慣や環境にはすぐ影響されてしまうが、いったん身についた悪習を改めて善い行いへ戻るのは非常に難しい、という意味。堕落は容易だが、更生や自己改善には強い意志と努力が必要だという戒め。由来
正確な初出や成立年代は不詳。中国古典の儒教的な善悪観や、仏教・道徳教育で説かれた「悪習に染まりやすく善へ戻りにくい」という教訓が、日本でことわざとして定着したものと考えられる。近世以降の教訓書・寺子屋教育などで広まった可能性があるが、具体的な年は不明。備考
やや文語的で硬い表現。「易く」は「やすく」、「難し」は「かたし」と読む。日常会話よりも説教・教訓・文章語で使われやすい。例文
- 若いころに怠け癖がつくと直すのは大変だ。まさに悪に染まるは易く善に移るは難しだ。
- 友人に誘われて万引きを始めた彼は、やめたいと思っても抜け出せなかった。悪に染まるは易く善に移るは難しということだ。
- 不正な方法で利益を得る味を覚えると、正しい商売に戻るのは簡単ではない。悪に染まるは易く善に移るは難しである。
- 子どもには早いうちから良い環境を与えたい。悪に染まるは易く善に移るは難しというからだ。
- 一度ネット上の誹謗中傷に慣れてしまうと、丁寧な言葉遣いに戻すのは苦労する。悪に染まるは易く善に移るは難しだ。
類義語
- 習い性となる
- 朱に交われば赤くなる
- 悪習は改め難い
- 三つ子の魂百まで
- 悪事千里を走る
対義語
- 過ちて改めざる、これを過ちという
- 改過自新
- 放下屠刀