悪に強ければ善にも強し
読み方
あく に つよければ ぜん にも つよし意味
悪事をするほどの強い意志・度胸・能力を持つ人は、その力の向きを正しい方へ変えれば、善い行いにも同じように大きな力を発揮できるということ。人の資質は善悪どちらにも働き、改心や導きによって大きく変わりうる、という意味。由来
正確な初出や成立年は不詳。近世以降の教訓・道徳的なことわざとして伝わった表現と考えられる。仏教や儒教的な善悪観、すなわち強い気力や才覚は用い方次第で悪にも善にも向かうという考え方を背景にしたものとされる。備考
やや古風で、日常会話より文章・説教・人物評で用いられる。悪行を肯定する言葉ではなく、強い資質を善へ転じる可能性を述べる表現。例文
- 彼は昔かなり荒れていたが、今は地域活動の中心人物だ。まさに悪に強ければ善にも強しだ。
- 不正に頭を使っていた人ほど、改心すれば組織改革にも力を発揮する。悪に強ければ善にも強しということだ。
- あの少年をただ叱るだけでなく、良い方向へ導きたい。悪に強ければ善にも強しと言うからね。
- かつての問題社員が、今では後輩の面倒を一番よく見ている。悪に強ければ善にも強しを実感する。
- 強い意志は使い方次第で人を傷つけも助けもする。悪に強ければ善にも強しという教えを忘れてはいけない。
類義語
- 悪人正機
- 大悪は大善のもと
- 毒にも薬にもなる
- 善悪は紙一重
対義語
- 悪は善に返らず
- 性悪は直らぬ
- 三つ子の魂百まで