息の臭きは主知らず
読み方
いき の くさき は ぬし しらず意味
自分の息の臭さには本人が気づきにくいように、人は自分自身の欠点・過失・迷惑な言動には案外気づかないものだ、というたとえ。他人の短所は目につくのに、自分のことは見えにくいという戒めにも用いる。由来
自分の口臭は周囲の人には分かっても本人には分かりにくい、という日常的な経験をたとえにしたことわざ。初出の年は不明。近世、少なくとも江戸時代以降のことわざ・俚諺として伝わったと考えられるが、特定の故事や出典は確認しにくい。備考
やや古風で硬い表現。「臭き」は文語形。直接相手に言うと皮肉や非難に聞こえやすいため、戒め・批評として用いるのが一般的。例文
- 部下の書類のミスを厳しく叱る課長だが、自分の報告書も誤字だらけで、まさに息の臭きは主知らずだ。
- 友人の話し方を批判する前に、自分も同じ癖がないか考えたほうがいい。息の臭きは主知らずというからね。
- 彼は人のマナーには細かいのに、会議中に大きな声で私語をする。息の臭きは主知らずとはこのことだ。
- SNSで他人の失言を責めている人ほど、自分の投稿の乱暴さに気づいていないことがある。息の臭きは主知らずだ。
- 息の臭きは主知らずと言うし、注意されたときは腹を立てずに、自分の欠点を見直す機会だと思いたい。
類義語
- 我が身の臭さ我知らず
- 人の一寸我が一尺
- 人の七難より我が十難
- 灯台下暗し
対義語
- 己を知る
- 身の程を知る
- 我が身を省みる