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恥を言わねば理が聞こえぬ

読み方

はじ を いわねば り が きこえぬ

意味

自分にとって不名誉なことや都合の悪い事情でも、正直に打ち明けなければ、道理にかなった判断・助言・解決は得られないという意味。相談や仲裁では、体面を隠すより事実を話すことが大切だという戒め。

由来

正確な成立年・作者は不詳。江戸時代には庶民の俚諺として用いられていたと考えられる。もとは争いの仲裁や訴訟、人生相談の場で、自分の落ち度や恥になる事実を隠すと、相手や仲裁者が筋道の通った判断を下せない、という経験則から生まれた言い回しとされる。

備考

やや古風な言い回しで、日常会話より文章・説教・助言で使われやすい。「理」は道理・筋の通った判断の意。相手を責めるより、正直な開示を促す表現。

例文

  • 医者に本当の生活習慣を隠していては治療方針も立てられない。恥を言わねば理が聞こえぬだよ。
  • 借金の理由まで正直に話したからこそ、家族も助け方を考えてくれた。まさに恥を言わねば理が聞こえぬだ。
  • 上司に失敗の経緯をぼかして報告しても、適切な助言はもらえない。恥を言わねば理が聞こえぬというものだ。
  • 友人に相談するなら、自分の非も話したほうがいい。恥を言わねば理が聞こえぬのだから。
  • 夫婦げんかの仲裁を頼むなら、互いに都合の悪いことも話すべきだ。恥を言わねば理が聞こえぬ。

類義語

  • 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
  • 膿は出さねば治らぬ
  • 正直は最善の策
  • 過ちては改むるに憚ることなかれ

対義語

  • 言わぬが花
  • 沈黙は金
  • 臭い物に蓋をする

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