怪力乱神を語らず
読み方
かいりょくらんしん を かたらず意味
道理では説明しにくい怪異、不思議な力、社会を乱す事柄、鬼神や霊のことなど、確かめようのない超自然的・非合理的な話題を軽々しく論じないという意味。転じて、根拠の薄い噂や迷信、奇怪な話に深入りせず、現実的で確実な事柄を重んじる態度をいう。由来
出典は中国・春秋時代末期の思想家孔子の言行をまとめた『論語』述而篇の「子不語怪力乱神」。『論語』の成立は孔子没後、戦国時代ごろ(紀元前5〜前3世紀ごろ)とされる。日本には漢籍の受容とともに古代から伝わり、儒教的な学問・教養語として用いられた。備考
「怪力乱神」は「怪異・勇力・悖乱・鬼神」を指す。儒教的な理性主義を表す故事成語で、現代では迷信や根拠のない話を避ける文脈で使う。例文
- 彼は怪談好きだが、研究発表の場では怪力乱神を語らず、検証できる事実だけを述べた。
- 祖父は占いや霊の話を頭ごなしに否定はしないが、怪力乱神を語らずという姿勢で深入りしない。
- 経営判断に根拠のない噂を持ち込むべきではない。怪力乱神を語らず、数字と現場の声を見よう。
- 孔子の教えを学んでから、彼女は不確かな陰謀論に飛びつかず、怪力乱神を語らずを心がけている。
- この小説は妖怪を扱っているが、作者自身は怪力乱神を語らず、あくまで人間心理の物語として説明した。
類義語
- 子は怪力乱神を語らず
- 君子は怪力乱神を語らず
- 怪力乱神に触れず
- 不確かなことは語らない
- 敬して遠ざける
対義語
- 怪力乱神を好む
- 奇談を弄する
- 迷信を説く
- 荒唐無稽を語る