急がずば濡れまい
読み方
いそがずば ぬれまい意味
急いだり慌てたりしなければ、かえって災難や失敗に遭わずに済んだだろう、という意味。物事を早く済ませようとして無理をすると、逆に損をしたり手間が増えたりすることを戒めることわざ。由来
成立年・初出は不明。「急がずば」は文語で「急がなければ」、「濡れまい」は「濡れないだろう」の意。雨や水を避けようとして焦って進んだため、かえって濡れてしまうという日常的な経験から生まれた教訓的表現と考えられる。近世以前からの古風な言い回しとみられるが、確実な典拠は特定されていない。備考
文語的でかなり古風な表現。現代では「急がば回れ」「急いては事を仕損じる」の方が一般的で、会話では補足説明が必要な場合がある。例文
- 雨に降られる前に帰ろうと走ったら、滑って水たまりに転んだ。まさに急がずば濡れまいだ。
- 早く提出しようとして確認を飛ばしたせいで、添付ファイルを間違えた。急がずば濡れまいというものだ。
- 近道だと思って細い道に入ったら渋滞にはまり、普通に行くより遅くなった。急がずば濡れまいだったね。
- 焦って契約内容をよく読まずに判を押すと、急がずば濡れまいになりかねない。
- 祖母は、急ぎの買い物ほど落ち着いて行きなさい、急がずば濡れまいだよ、とよく言っていた。
類義語
- 急がば回れ
- 急いては事を仕損じる
- 慌てる乞食は貰いが少ない
- 短気は損気
対義語
- 善は急げ
- 思い立ったが吉日
- 先んずれば人を制す