思うに別れて思わぬに添う
読み方
おもう に わかれて おもわぬ に そう意味
心から慕う相手とは結ばれず、かえって好きではない相手と夫婦になること。恋愛や結婚は本人の望みどおりにいかないものだ、また人の縁は思いどおりにならないものだという意味。由来
成立年代・初出は未詳。「思う」は恋い慕う相手、「添う」は夫婦になる意の古い言い方。家同士の事情や身分差、親の意向で結婚が決まりやすかった近世以前の社会感覚から生まれ、江戸時代ごろには口承のことわざとして広まっていたと考えられる。備考
古風で文学的な表現。「添う」は配偶者として連れ添う意。現代の日常会話ではあまり使わず、昔の結婚事情や物語の説明で用いられることが多い。例文
- 彼女とは結婚まで考えていたが、家の事情で別れた。まさに思うに別れて思わぬに添うだ。
- 祖母は好きな人がいたのに、親の決めた相手と結婚したそうで、思うに別れて思わぬに添うという言葉をよく口にした。
- 恋愛は自由になったとはいえ、転勤や家庭の事情で、思うに別れて思わぬに添うこともある。
- 彼は昔の恋人を忘れられないまま別の人と家庭を持ち、思うに別れて思わぬに添うつらさを語った。
- 小説の主人公は、身分違いの恋に破れ、最後には望まぬ結婚をする。思うに別れて思わぬに添うを描いた物語だ。
類義語
- 添うに添われぬ恋
- 世の中は思うようにならぬ
- ままならぬは浮世の常
- 縁は異なもの味なもの
対義語
- 思う人に添う
- 相思相愛
- 両思い