怒髪天を衝く
読み方
どはつ が てん を つく意味
激しい怒りのために髪の毛が逆立ち、天を突くほどに見えるという意味。非常に強く怒るさま、怒りが頂点に達するさまを表す。単なる不機嫌ではなく、理不尽な扱い・侮辱・不正などに対して憤激する場合に用いられることが多い。由来
中国前漢の歴史書『史記』廉頗藺相如列伝に見える「怒髪上衝冠(怒った髪が冠を突き上げる)」に由来する故事成語。『史記』は司馬遷により紀元前1世紀ごろ、一般に紀元前91年ごろまでに成立したとされる。日本では「冠」を「天」に置き換えた形でも広く用いられるようになった。備考
文章語・硬めの表現で、日常会話ではやや大げさに響く。怒りの激しさを強調する語で、冗談交じりに使う場合もあるが、基本は強い憤激を表す。例文
- 不正な会計処理が発覚し、社長は怒髪天を衝く勢いで担当者を問いただした。
- 長年の努力を侮辱され、彼は怒髪天を衝くほど腹を立てた。
- 約束を何度も破られて、温厚な先生まで怒髪天を衝くありさまだった。
- 住民の声を無視した計画に、町内会の人々は怒髪天を衝く思いで抗議した。
- 部下の失敗そのものより、隠蔽しようとした態度に彼女は怒髪天を衝いた。
類義語
- 怒髪冠を衝く
- 怒り心頭に発する
- 逆鱗に触れる
- 烈火のごとく怒る
- 腹に据えかねる
対義語
- 泰然自若
- 平静を保つ
- 柳に風
- 堪忍は一生の宝