怒りを遷さず過ちを弐たびせず
読み方
いかり を うつさず あやまち を ふたたび せず意味
腹を立てても、その怒りを関係のない人や物に向けず、また一度犯した過ちは二度と繰り返さないということ。感情を自制し、失敗から学んで行いを改める立派な態度をいう。由来
中国の古典『論語』雍也篇にある孔子の弟子・顔回を評した言葉「不遷怒、不貳過」に由来する。成立は春秋時代末期から戦国時代初期にかけての言行録で、紀元前5世紀ごろの孔子の言葉として伝わる。日本には漢籍の受容とともに古くから伝わった。備考
「遷す」は怒りを他へ移す意。「弐たび」は「二度」の古風な表記。日常会話では硬く、座右の銘・訓戒・文章語として用いられやすい。例文
- 部下の小さなミスに腹が立ったが、怒りを遷さず過ちを弐たびせずの心で、冷静に原因を確認した。
- 彼は失敗を責めるより、怒りを遷さず過ちを弐たびせずを実践して、次の対策を考えた。
- 家庭でも職場でも、怒りを遷さず過ちを弐たびせずという態度が信頼を生む。
- 試合に負けた悔しさを仲間にぶつけず、反省点を直す彼の姿は、まさに怒りを遷さず過ちを弐たびせずだ。
- 一度注意されたことを繰り返さないよう、怒りを遷さず過ちを弐たびせずを座右の銘にしている。
類義語
- 不遷怒不貳過
- 過ちて改めざる、これを過ちという
- 過ちを改むるに憚ることなかれ
- 前車の覆るは後車の戒め
対義語
- 怒りを人にぶつける
- 八つ当たりする
- 同じ過ちを繰り返す
- 過ちを改めない