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忠孝二つながら全からず

読み方

ちゅうこう ふたつながら まったからず

意味

主君・国家への忠義と、親への孝行は、ときに要求が衝突するため、どちらも完全に果たすことは難しいという意味。二つの大切な義務や価値を同時に満たせない状況をいう。

由来

中国の儒教で重んじられた「忠」と「孝」の観念に由来する表現。日本では中世以降の武家社会で、主君への奉公と家族・親への義務が対立する場面を説明する言葉として広まった。初出の正確な年は不明。

備考

古風で硬い表現。現代では武家・儒教的価値観の説明や、二つの義務が両立しない比喩として使われることが多い。

例文

  • 父の看病のために帰郷したいが、戦地を離れれば主君を裏切ることになる。まさに忠孝二つながら全からずだ。
  • 会社の重大な任務を任された日に、親の手術が重なり、彼は忠孝二つながら全からずの思いで悩んだ。
  • 昔の武士にとって、主命に従うことと親を守ることが衝突すれば、忠孝二つながら全からずという苦しい選択になった。
  • 家業を継げという親の願いと、国のために働きたいという志の間で、彼女は忠孝二つながら全からずを実感した。
  • 忠孝二つながら全からずとはいえ、どちらか一方を軽んじてよいという意味ではない。

類義語

  • 忠孝両全ならず
  • 忠孝は両立し難し
  • 忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず

対義語

  • 忠孝両全
  • 忠孝両立

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