忍の一字は衆妙の門
読み方
にん の いちじ は しゅうみょう の もん意味
「忍」、すなわち耐え忍ぶ心は、あらゆるすぐれた知恵や徳に通じる入り口であるという意味。怒りや苦しみ、困難をこらえて乗り越えることが、人としての成長や物事の成就につながると説くことば。由来
「衆妙の門」は中国古典『老子』第一章の「玄之又玄、衆妙之門」に見える表現で、万物の奥深い妙理に通じる門をいう。これに「忍の一字」を結びつけた教訓句で、成立時期は不明。日本では近世以降、仏教・儒教的な修身のことばとして広まったとされる。備考
古風で格調の高い表現。日常会話よりも訓話、挨拶文、座右の銘などで用いられる。「衆妙」は多くの奥深い道理・妙理の意。例文
- 腹の立つことを言われたが、忍の一字は衆妙の門と思って言い返さなかった。
- 修業中はつらいことばかりだったが、師匠はいつも「忍の一字は衆妙の門だ」と諭してくれた。
- すぐに結果が出なくても、忍の一字は衆妙の門と信じて努力を続けよう。
- 部下の失敗を責めたい気持ちを抑えたとき、忍の一字は衆妙の門という言葉の重みを感じた。
- 長い介護生活を支えた母の姿は、まさに忍の一字は衆妙の門を体現していた。
類義語
- 石の上にも三年
- 短気は損気
- 急いては事を仕損じる
- 堪忍は一生の宝
- ならぬ堪忍するが堪忍
対義語
- 善は急げ
- 思い立ったが吉日
- 先んずれば人を制す