心の鬼が身を責める
読み方
こころ の おに が み を せめる意味
悪いことをした本人が、他人に責められなくても、自分の良心や後ろめたさによって苦しむこと。隠した罪や過失があると、心の中の「鬼」が自分自身を責め立てる、というたとえ。由来
正確な成立年は不明。「心の鬼」は、罪悪感や良心の呵責を鬼にたとえた日本語表現で、仏教的な罪業意識や民間の鬼のイメージと結びついたものと考えられる。近世、少なくとも江戸時代にはことわざとして用いられていたとされる。備考
「鬼」は実在の怪物ではなく、内面の罪悪感や良心の比喩。日常会話ではやや古風で、文章語・教訓的な文脈に向く。例文
- 彼は平気な顔をしていたが、心の鬼が身を責めるのか、ついに不正を打ち明けた。
- 友人に嘘をついたまま旅行に出ても、心の鬼が身を責めるばかりで少しも楽しめなかった。
- 誰にも見られていないと思っても、心の鬼が身を責めるから、悪いことは長く隠せないものだ。
- 部下の手柄を自分のものにした上司は、心の鬼が身を責めるように、会議のたびに落ち着かなかった。
- 謝れば済むことなのに黙っているから、心の鬼が身を責めて眠れなくなるのだ。
類義語
- 良心の呵責に苦しむ
- 後ろめたさにさいなまれる
- 胸が痛む
- 身から出た錆
対義語
- 良心に恥じるところがない
- 心にやましいところがない
- 腹に一物なし