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徳は本なり財は末なり

読み方

とく は もと なり ざい は すえ なり

意味

人にとって根本となるのは徳・道徳・人格であり、財産や利益はその末端にすぎないという教え。金銭を第一にせず、まず人として正しい心や行いを重んじるべきだ、また徳が備われば財も正しく用いられる、という意味。

由来

古代中国の儒教経典『礼記』の一篇「大学」にある「徳者本也、財者末也」に由来する。『礼記』の成立は前漢期、紀元前1世紀ごろとされるが、本文の形成時期には諸説ある。日本では漢籍の訓読として「徳は本なり、財は末なり」と読まれ、儒教的な道徳観を示す言葉として用いられた。

備考

儒教色の強い格言で、日常会話より訓話・経営理念・教育論などで用いられる。やや硬く古風な表現。

例文

  • 会社の利益は大切だが、不正をしてまで追うべきではない。徳は本なり財は末なりだ。
  • 祖父は商売で成功しても、いつも「徳は本なり財は末なり」と言って、信用を何より重んじた。
  • 寄付を宣伝の道具にするのではなく、本当に人を助ける気持ちが必要だ。徳は本なり財は末なりというものだ。
  • 新入社員に向けて、社長は「数字だけでなく誠実さを磨け。徳は本なり財は末なり」と語った。
  • 財産を残すことより、子どもに思いやりと責任感を教えることが大切だ。まさに徳は本なり財は末なりである。

類義語

  • 徳本財末
  • 財は末なり徳は本なり
  • 利より義を重んず
  • 義を見てせざるは勇無きなり
  • 君子は義に喩り小人は利に喩る

対義語

  • 衣食足りて礼節を知る
  • 先立つものは金
  • 地獄の沙汰も金次第

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