得るは難く失うは易し
読み方
うる は かたく うしなう は やすし意味
地位・財産・信用・人間関係など、価値あるものを手に入れるには長い努力や時間が必要だが、失うのは一瞬で簡単だという意味。得たものを粗末にせず、慎重に守り続けるべきだという戒め。由来
特定の作者・初出年は不明。漢文訓読調の対句表現で、中国古典に見られる「得ることの難しさ、失うことの易しさ」を説く教訓思想の影響を受け、日本でことわざとして定着したと考えられる。少なくとも近世、江戸時代ごろには教訓的な言い回しとして用いられていた。備考
やや文語的で改まった響きがある。日常会話より、訓戒・評論・ビジネス文脈で信用や評判の大切さを述べる際によく使われる。例文
- 長年かけて築いた顧客の信頼も、一度の不正で消えてしまう。まさに得るは難く失うは易しだ。
- 健康は毎日の節制でようやく保てるものだが、無理を続ければすぐ崩れる。得るは難く失うは易しということを忘れてはいけない。
- 彼は軽率な発言で友人との関係を壊してしまい、得るは難く失うは易しを身をもって知った。
- 会社の評判を高めるには何年もかかるが、炎上すれば一日で傷つく。得るは難く失うは易しだ。
- 資格を取るまでの努力に比べ、勉強をやめて知識を忘れるのは早い。得るは難く失うは易しとはよく言ったものだ。
類義語
- 築くは難く壊すは易し
- 成るは難く敗るるは易し
- 千日の行を一朝に失う
- 信用を得るは難く失うは易し
対義語
- 棚から牡丹餅
- 濡れ手で粟
- 得るは易く失うは難し