後ろ千両前一文
読み方
うしろ せんりょう まえ いちもん意味
後ろ姿は千両の価値があるほど美しく見えるのに、正面から見ると一文ほどの価値しかない、というたとえ。主に、後ろ姿だけは魅力的だが顔立ちや全体の印象は期待外れであることを、からかいを込めていう言葉。由来
正確な初出や成立年は不明。江戸時代ごろからの俗諺とされ、当時の貨幣単位である高額な「千両」とごく小額の「一文」を対比させ、後ろ姿と正面の落差を誇張して表したものと考えられる。備考
容姿、とくに女性の外見をからかう文脈で使われやすく、現代では差別的・失礼に響く。実用では引用や解説にとどめるのが無難。例文
- 遠くから見たときはすてきな人だと思ったが、友人は冗談めかして「後ろ千両前一文だな」と言った。
- この表現は失礼に当たるので、たとえ後ろ千両前一文だと思っても本人の前で口にしてはいけない。
- 昔の川柳には、後ろ千両前一文のように、人の見た目の落差を茶化す言い回しが見られる。
- 彼は写真の後ろ姿だけを見て期待しすぎたらしく、会ってから後ろ千両前一文だったと苦笑した。
- 祖母は、外見をからかう言葉として後ろ千両前一文を使うのは品がない、とたしなめた。
類義語
- 後ろ姿は千両
- 後ろ弁天前不動
- 夜目遠目笠の内
- 見かけ倒し