待つ身より待たるる身
読み方
まつ み より またるる み意味
人を待つ側よりも、待たれている側のほうが、相手を待たせているという気がかりや申し訳なさ、心理的な負担を強く感じてつらいものだ、という意味。約束・訪問・返事などを待たせている状況で使う。由来
明確な作者・初出年は不明。「待たるる」は文語の受身形で、「待たれる」の意。古くからの人情を表す俗諺として伝わり、少なくとも近世(江戸時代)以降、恋愛や約束事に関する表現として用いられてきたと考えられる。備考
やや古風・文語的な言い回し。「待たるる」は現代語では「待たれる」。後ろに「つらい」「苦しい」を補って解釈することが多い。例文
- 返事を催促されている彼は、待つ身より待たるる身だと苦笑した。
- 面接の結果を待つ学生もつらいが、合否を決める側も待つ身より待たるる身で気が重い。
- 遅刻して向かっている間、彼女を待たせていると思うと、まさに待つ身より待たるる身だった。
- 原稿を待っている編集者も大変だが、締め切りに追われる作家は待つ身より待たるる身の心境だ。
- 謝罪の電話をしなければと思いながら時間だけが過ぎ、待つ身より待たるる身とはこのことだと感じた。
類義語
- 待たせる身はつらい
- 待たれる身はつらい
- 待つより待たれるほうがつらい
対義語
- 待つ身は長い
- 待つ身はつらい