形あるものは必ず滅する
読み方
かたち ある もの は かならず めっする意味
この世に形をもって存在するものは、どれほど立派で強固に見えても、いつかは壊れたり失われたりするという意味。物質的なものや栄華、制度などのはかなさを述べ、執着を戒めるときにも使われる。由来
仏教の無常観、特に「諸行無常」の思想に基づく言い回し。仏教は6世紀ごろ日本に伝来し、平安末期から鎌倉時代(12〜13世紀)にかけて『平家物語』などで無常観が広く表現された。ただし「形あるものは必ず滅する」という定型句の初出年は不明。備考
仏教的な無常観を含むため、やや硬く教訓的な表現。日常会話では「形あるものはいつか壊れる」の形もよく使われる。例文
- 長年使ってきた茶碗が割れてしまったが、形あるものは必ず滅すると思って受け入れた。
- どんなに大きな会社でも永遠ではない。形あるものは必ず滅するということを忘れてはいけない。
- 祖父は古い家を取り壊す前に、形あるものは必ず滅するものだと静かに言った。
- 最新の機械もいつかは故障する。形あるものは必ず滅するのだから、保守が大切だ。
- 栄華を誇った都の跡を見ると、形あるものは必ず滅するという言葉が胸にしみる。
類義語
- 形あるものはいつか壊れる
- 有形のものは必ず滅す
- 諸行無常
- 盛者必衰
- 生者必滅
- 有為転変
対義語
- 不滅
- 永遠不変
- 金剛不壊