座頭の木登り
読み方
ざとう の きのぼり意味
目の不自由な人が木に登るように、危険で見ていて不安なこと、また自分の能力や状況をわきまえずに無理なことをするたとえ。無謀で危なっかしい行為を評していう。由来
「座頭」は中世から近世にかけて、当道座に属した盲人の官名・呼称で、のちに目の不自由な人や按摩・琵琶法師などを指した。視覚に頼れない人が木に登れば危険であるという発想から生まれたたとえ。成立年は未詳だが、江戸時代にはことわざとして用いられていたとされる。備考
「座頭」は歴史的語だが、現代では差別的・不快に受け取られる場合がある。使用時は文脈に注意し、説明的には「無謀で危なっかしい」などと言い換えるのが無難。例文
- 経験のない新人に一人で大型案件を任せるなんて、座頭の木登りのようで見ていられない。
- 装備も知識もないまま冬山に入るのは、まさに座頭の木登りだ。
- 彼は泳げないのに川を渡ろうとして、周囲から座頭の木登りだと止められた。
- 資金計画も立てずに店を始めるのは、座頭の木登りになりかねない。
- 難しい機械を説明書も読まずに分解するなんて、座頭の木登りもいいところだ。
類義語
- 盲蛇に怖じず
- 蟷螂の斧
- 飛んで火に入る夏の虫
- 無謀な挑戦
- 危ない橋を渡る
対義語
- 石橋を叩いて渡る
- 転ばぬ先の杖
- 用心に越したことはない